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レコードをパソコンに取り込む手順|必要な機材と音質の注意点

レコードをパソコンに取り込む手順|必要な機材と音質の注意点

レコードをPCに取り込むとき最初に詰まるのは、プレーヤーの出力をパソコンのマイク端子に直接入れても、音が小さく高音寄りの薄い音になる点です。LPの溝は低音を削り高音を持ち上げたRIAAカーブで刻まれているので、フォノイコライザーで元の特性に戻さないと本来の音になりません。

ここを押さえたら、あとは録音の解像度(44.1kHz/16bitか96kHz/24bitか)を決めて、A面B面を裏返しながら実時間で録るだけです。高音質を狙うなら、機材を足すより先に盤と針の状態を見るほうが差が出ます。

本記事では、取り込みに要る機材・録音から曲分割までの手順・1枚にかかる実時間・自分でやらないほうがよい盤の状態を解説します。

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※本記事はAIの補助を得て作成し編集部が校正しています。

レコードのPC取り込みに要る機材は4つ|どれが欠けると音にならないか

そろえるものは、レコードプレーヤー、フォノイコライザー、アナログの音をデジタルに変える機器、パソコンと録音ソフトの4つです。このうちどれかが欠けると、音が入らないか、入っても聴ける音になりません。

要るもの役割欠けたときに起きること
レコードプレーヤー盤を回して溝の振動を電気信号に変えるそもそも再生できません
フォノイコライザーRIAAカーブで変形された信号を元の音の形に戻し、微弱な出力を増幅する音量が小さく、低音の抜けた薄い音になります
アナログをデジタルに変える機器オーディオインターフェースや、USB出力を内蔵したプレーヤーが担うパソコンが音を受け取れません
パソコンと録音ソフト受け取った信号をファイルとして書き出す録音そのものができません

フォノイコライザーの有無で買い足すものが変わる

いちばん取り違えやすいのがフォノイコライザーです。

プレーヤー本体に内蔵されている機種、アンプのPHONO端子側に入っている場合、どちらにも無い場合の3タイプがあり、手元がどれかで買い足すものが変わります。

プレーヤーの背面にPHONO/LINEの切り替えスイッチがあれば内蔵型で、LINE側にすればイコライザーを通った信号が出ます。

切り替えが無く出力がPHONOだけなら、単体のフォノイコライザーか、PHONO入力を備えたオーディオインターフェースが要ります。

USB端子付きのプレーヤーは、イコライザーとデジタル変換の両方を内蔵していることが多く、USBケーブル1本でパソコンにつながります。

ケーブルは、プレーヤー側が赤白のRCA出力、機器側がRCA入力というのが基本の組み合わせです。変換プラグで無理に3.5mmのマイク端子へ入れると、入力レベルが合わずに音が割れたり、パソコン内部のノイズを拾ったりします。

パソコン側は端子と空き容量を先に確認する

パソコンに必要なのは、USB端子が1つ空いていることと、保存先の容量です。

非圧縮のWAVで44.1kHz/16bitのステレオなら1分あたり約10MBで、LP片面25分で250MB前後、両面で500MB前後になります。

96kHz/24bitにすると同じ長さで3倍以上に増えるため、30枚をまとめて取り込むつもりなら外付けドライブを用意しておくほうが安全です。

録音ソフトは無料のものでも波形編集と曲分割ができれば足りますが、機器に付属するソフトがある場合はそれを先に試してください。

同じ押し入れからビデオテープも出てきた場合、映像側は必要な機材がまったく別で、デッキとキャプチャー機器を用意するところから始まります。

ビデオテープのデジタル化とは?方法と費用と業者選びの目安で、媒体ごとの違いと費用の考え方を解説しています。

録音から曲分割までの手順|高音質で取り込むための設定

作業は5段階です。順番を守るというより、途中で気づいて戻ると録り直しになるので、接続とレベル合わせを先に済ませてしまうのが現実的です。

針と盤の汚れを落とす

録音してから気づくノイズの多くは、盤の表面のほこりと針先に付いた汚れが原因です。

盤はレコード用のクリーナーで溝に沿って拭き、針先はブラシで内側から外側へ軽く払います。

針をブラシで横に強くこすると、カンチレバーが曲がって音のバランスが崩れます。

針は摩耗品で、摩耗したまま使うと高音が荒れ、溝も削れていきます。

交換時期は機種ごとに違うので、取扱説明書の記載を確認してください。

プレーヤーからパソコンまでをつなぐ

つなぎ方は、プレーヤーのRCA出力からフォノイコライザーへ入れ、イコライザーの出力をオーディオインターフェースのライン入力へ、そこからUSBでパソコンへ渡すという流れです。

USB出力付きのプレーヤーなら、USBケーブル1本で済みます。

つないだらパソコンの設定で入力デバイスを切り替えてください。

ここが内蔵マイクのままだと、録音した音に部屋の音や本体のファンの音が混ざります。

アース線が付いているプレーヤーは、イコライザーかアンプのアース端子に留めておくと「ブーン」というハム音が出にくくなります。

入力レベルを合わせる

デジタル録音は0dBを超えた瞬間に波形が潰れ、あとから直せません。

アルバムの中でいちばん音が大きい箇所を再生しながら、ソフトのメーターのピークが-6dB前後に収まるくらいまで入力を下げておいてください。

小さく録りすぎた場合は編集で持ち上げられますが、そのときサーッというノイズも一緒に大きくなります。

試し録りを30秒ほどして、再生して確認してから本番に入るのが安全です。

解像度とファイル形式を決めて録音する

CDと同じ44.1kHz/16bitで録れば、聴く用としては十分な解像度です。

96kHz/24bitにすると編集時の余裕は増えますが、容量も増え、元の盤より良い音になるわけではありません。

形式は、保存用に無圧縮のWAVか可逆圧縮のFLACで残し、スマートフォンで聴く用にMP3やAACへ変換する二段構えが扱いやすいでしょう。

最初からMP3だけで録ると、あとで編集し直すたびに音が劣化します。

デジタル化したデータの保存形式はどれ?選び方と容量の違いで、形式ごとの容量と使い分けを解説しています。

片面ごとに録って曲ごとに分割する

録音は曲単位ではなく、片面まるごと1ファイルで録ってください。

針を下ろす前に録音を始め、片面が終わってから止めます。

そのあと波形を見ながら、曲間の無音部分で切って書き出します。

ソフトの自動分割は便利ですが、拍手が続くライブ盤や曲間がつながったアルバムでは切り位置を間違えるので、目で確認してから確定させたほうが手戻りが少なくなります。

曲名やアーティスト名のタグは、この書き出しのときに入れておくと後がらくです。

1枚の取り込みにかかる実時間|枚数を掛けたときの現実

録音は早送りできません。

再生と同じ時間がそのままかかります。

LPは片面20〜25分前後が中心で、両面を録るだけで40〜50分。

ここに盤の清掃、試し録りとレベル合わせ、片面終了時の停止と裏返し、曲分割とタグ付けが加わります。

慣れてきても1枚あたり1時間前後、最初の数枚は操作を調べながらになるので2時間近くかかることもあります。

30枚あれば30〜40時間という計算で、週末に4〜5枚ずつ進めて1か月半から2か月という見積もりになります。

しかも録音中はパソコンで他の作業をしにくく、音が乗るのを避けるなら部屋で物音も立てられません。

45回転のシングル盤が多い場合は、1枚あたりの収録時間が短いぶん、裏返しと分割の回数だけが増えます。

枚数が多いときは、全部やるのではなく「これは残したい」という盤を先に決めておくほうが途中で止まりません。

高音質設定でも越えられない上限|音を決めるのは盤と針

96kHz/24bitで録っても、元の盤に刻まれている以上の音は増えません。

デジタル化は入っている音をそのまま写す作業で、足りない音を補う作業ではありません。

音の良し悪しを決めているのは、盤の傷や汚れ、針の摩耗、プレーヤーの回転の安定度、そしてフォノイコライザーの質です。

解像度の設定はこの後ろに来ます。

スクラッチノイズやハム音は、編集ソフトのノイズ除去である程度減らせます。

ただし、かけ過ぎると音の立ち上がりや残響も一緒に削られ、全体がこもった平べったい音になります。

除去をかけた版と、かけていない元の録音の両方を残しておいてください。

あとで聴き比べたときに、元が残っていれば選び直せます。

針飛びや音の歪みが盤の傷から来ている場合は、どれだけ設定を追い込んでも消えません。

そこは録り直しでも解決しないと考えて、割り切って残すことになります。

カビ・反り・78回転盤は手を出さないほうがよい理由

次の状態に当てはまる盤は、自分で再生しないでください。無理に掛けると、盤と針の両方を痛めます。

  • 溝に白い粉状のカビが見える盤
  • 光に当てると波打っているのが分かるほど反っている盤
  • 爪が引っかかるほど深い傷や、ひび割れがある盤
  • 78回転のSP盤
  • 複製が存在しない自主制作盤や、家族の声を刻んだ録音盤

カビの付いた盤を乾いた布で強くこするのは避けてください。

溝を傷めるうえ、針先に汚れが移り、次に掛けた盤にも広がります。

カビ対応をうたう業者に相談するのが安全です。

反った盤は針が溝を正しく追えず、音が揺れるうえに針にも負担がかかります。

78回転のSP盤は、一般的なプレーヤーが33回転と45回転にしか対応していないことが多く、そもそも正しい速度で回せません。

針もSP盤用の太いものが別に必要で、盤そのものが割れやすい素材でできています。

1枚しかない大事な録音を、機材に慣れないうちの練習台にするのも勧めません。

録音の設定をミスしても盤が残っていれば録り直せますが、再生の途中で針が引っかかって溝を削ってしまえば元に戻りません。

こうした盤は最後に回すか、最初から業者に任せてください。

業者に切り替える判断ライン|枚数と機材代で考える

判断は、機材をそろえる初期費用と、業者に出したときの総額を並べて比べるところから始まります。

機材側は、プレーヤーが手元にあるかどうかで金額が大きく変わります。

プレーヤーも針もイコライザーも無い状態から始めるなら、数枚のために一式そろえるより業者に出したほうが安く済むことが多くなります。

反対に、これからもレコードを聴き続けるつもりなら、機材は取り込みが終わったあとも使えるので、費用の見方が変わります。

業者側の総額は、枚数だけでは決まりません。

課金が1枚単位か片面単位か、曲ごとの分割やノイズ処理が標準なのかオプションなのか、納品がCDかデータか、送料と最低注文枚数がどうなっているか。

ここが業者ごとに違うため、単価の数字だけを並べても比べられません。

申し込む前に、総額と納期の両方を書面か画面で確認してください。

なお、ヤマダデンキは公式サイトに単価の掲載がなく店頭での見積もり方式のため、事前にネット上で総額を比べられません。

受付の流れはヤマダ電機なんでもダビングの料金は?対応媒体と受付の流れで解説しています。

時間で見るなら、1枚1時間という目安に手持ちの枚数を掛けてみてください。

それを自分の休日に割り振れるかどうかが、実際の分岐点になります。

手元から離したくないという理由で自分でやる選択も十分に成り立ちますが、そのぶん時間を払うことになります。

費用と時間を突き合わせた考え方は自分でやるか業者に頼むか?費用と時間で見る判断の基準で解説しています。

よくある質問

USB出力付きのプレーヤーがあれば、他には何も要りませんか

USBケーブルとパソコン、録音ソフトがあれば録音できます。

USB出力付きの機種はフォノイコライザーとデジタル変換を内蔵していることが多く、別の機器を買い足さずに済みます。

ただし内蔵部品の質は機種によって差があり、外付けのオーディオインターフェースに比べてノイズが乗りやすい場合もあります。

まず手元の機種で試し録りをして、音を聴いてから買い足すかを決めてください。

アンプのヘッドホン端子からパソコンに入れてもいいですか

音は入りますが、勧めません。

ヘッドホン出力はボリュームの位置で音量も音質も変わるため、同じ条件で録り続けるのが難しくなります。

加えてパソコン側のマイク端子は入力レベルが合わず、音が割れやすい。

アンプにREC OUTやLINE OUTがあれば、そちらを使ってください。

この出力はボリュームの影響を受けません。

96kHz/24bitで録れば音は良くなりますか

元の盤に入っている以上の音は増えません。

解像度を上げて変わるのは、編集時の余裕とファイル容量です。

ノイズ除去や音量調整を細かくかける前提なら24bitで録る意味はありますが、そのまま聴くだけなら44.1kHz/16bitで足ります。

音を良くしたいなら、針の状態と盤の清掃を先に見直すほうが変化が分かります。

ノイズ除去はかけたほうがいいですか

気になるなら軽くかける程度にとどめてください。

スクラッチノイズやハム音は減らせますが、強くかけると音の立ち上がりや余韻まで削られ、こもった音になります。

かけていない元のファイルは必ず別に残しておき、聴き比べて選べる状態にしておくのが安全です。

一緒に出てきたビデオテープも同じ機材で取り込めますか

取り込めません。

映像には映像用のキャプチャー機器と、その媒体を再生できるデッキやカメラが別に必要です。

VHSとVHS-Cはアダプターを使えば同じVHSデッキで再生できますが、8ミリビデオはVHSデッキに掛けられず専用機が要ります。

必要な機材と失敗しやすい点はビデオキャプチャーの選び方|必要なものと失敗しやすい点で解説しています。

市販のレコードを取り込んで家族に渡してもいいですか

市販の音源をコピーして他人に渡す行為は、私的な複製の範囲を超えます。

ダビング業者も、著作権のある市販ソフトの複製は受け付けていません。

取り込んだデータは自分で聴く範囲にとどめてください。

まとめ

レコードのPC取り込みで結果を左右するのは、フォノイコライザーを通しているかどうかと、入力レベルを割れない範囲に収めているかどうかの2点です。

機材をそろえて手順どおり進めれば音は残りますが、録音は実時間でしか進まず、1枚あたり1時間前後が現実的な見積もりになります。

カビの付いた盤、大きく反った盤、78回転のSP盤、複製の無い1枚は、自分で掛けずに業者へ相談してください。

ぜひ本記事の機材の表と5段階の手順、1枚1時間という時間の目安を参考に、自分でやる範囲と業者に任せる範囲を決めてから作業を始めてください。

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