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本のスキャン代行の料金は?裁断済みと未裁断の違い

本のスキャン代行をうたうサイトを並べて見ると、1冊100円前後から200円台まで値が開いています。

ただ、この単価だけでは総額が決まりません。

350ページを超えると追加料金がかかる業者、OCR(文字を検索できるようにする処理)が標準の業者と1冊ごとの有料オプションの業者、カバーや帯を外す作業を代行する業者としない業者があるためです。

さらに、スキャン代行には自分で買った本しか頼めないという前提があります。図書館の本や借りた本は受けられず、自炊代行をめぐる訴訟では、複製しているのは利用者ではなく業者だという判断が出ています。

本記事では、1冊単価の裏にある加算項目・手元の本が頼める本かどうかの線引き・業者タイプ別の向き不向き・送る前に確認したい納期と返却の扱いを解説します。

他店で断られたテープこそ、ダビングコピー革命へ

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思い出デジタル編集部

ビデオテープと写真のデジタル化の方法と費用をまとめたサイトです。VHS・8ミリビデオ・写真・カセットまで媒体別に、自分でやる手順と業者に出す場合の料金を、各社の公式サイトで確認した情報にもとづいて解説します。

※本記事はAIの補助を得て作成し編集部が校正しています。

本のスキャン代行で総額に差がつくのはページ数と前処理の扱い

料金表の見出しに出ている「1冊◯円」は、ほとんどの場合に上限ページ数つきの値段です。

350ページまで、あるいは200ページまでといった枠が設けられていて、それを超えると超過分が別料金になります。

文庫の小説なら枠に収まりますが、技術書・画集・辞書のような厚い本は1冊で2冊分の計算になることがあります。

手元の本の厚みが揃っていないほど、単価だけの比較は実態から離れます。

次に差が出るのが前処理です。

スキャン代行の工程は、カバーと帯を外し、背を裁断して1枚ずつにばらし、読み取り機に通すという流れになります。

このうち裁断は多くの業者が料金に含めていますが、カバー・帯・付録の扱いは分かれます。

外した付属物を一緒にデータ化するのか、捨てるのか、本体と一緒に返すのか。

ここを確認せずに送ると、思い出のある初版カバーが戻ってこないという結果になります。

オプションで加算される項目

基本料金に含まれない作業として案内されることが多いのは次のようなものです。1冊ごとの加算なので、冊数が多いほど上乗せ額も増えます。

  • OCR処理(文字検索できるPDFにする)
  • ファイル名の変更やタイトル・著者名の埋め込み
  • カラー設定の指定(全ページカラー、または自動判別)
  • 解像度の引き上げ(300dpiより高い設定)
  • 見開きページの分割、傾きや余白の補正
  • 原本の返却(廃棄が標準の業者では返却が有料)

30冊をOCR付きで頼むなら、OCRだけで30冊ぶんの加算になります。

小説を読み返すだけならOCRは要りませんが、実用書や資料を後から検索したいなら外せません。

何に使うデータなのかを決めてから、要るオプションだけを選んでください。

料金が何で動くかという考え方そのものは、媒体をまたいで共通します。

写真やビデオテープも含めた費用の組み立てはダビングとデジタル化の料金相場で解説しています。

スキャン代行に出せる本と出せない本の線引き

著作権法30条1項は、私的使用を目的とする場合に「その使用する者が複製することができる」と定めています。

自分で読むために自分でスキャンするのは、この条文の範囲に入ると考えられています。

業者に頼むとこの構図が変わります。

書籍の自炊代行をめぐる訴訟では、知財高裁が複製を行っているのはユーザーではなく業者であると認定し、30条1項の適用を否定して代行業者の控訴を棄却しました。

一審も同じ判断でした。

そのため、業者側は受付の条件を自分で設けています。

多くは「依頼者本人が所有する本であること」「図書館や他人から借りた本ではないこと」「同じ本を複数冊まとめて出さないこと」といった形です。

この条件に外れる本を送ると、スキャンされずに返送されるか、作業が止まった状態で連絡が来ます。

自分で買った本でも断られることがある

所有している本でも、業者側の設備で扱えないものは受けられません。

背を裁断できない特殊製本、水濡れや虫食いで紙が崩れているもの、巨大な画集のように読み取り機に入らないサイズが該当します。

申し込む前に、判型(A4より大きいか)と製本の状態を伝えて可否を聞いてください。

法律の扱いについて判断に迷う場合は、著作権に詳しい専門家に相談するのが確実です。

スキャン代行の業者タイプと向いている条件

スキャン代行をうたう事業者は、何を売りにしているかでおおまかに3タイプに分かれます。どれが優れているという話ではなく、冊数と目的によって合うものが変わります。

タイプ料金と作業の特徴向いている条件
大量処理を前提とした低単価型1冊あたりの単価を抑え、OCRや細かい指定は有料オプション。最低冊数が設定されていることがある蔵書を一度に処分して場所を空けたい。50冊以上をまとめて出せる
品質指定を細かく受ける型解像度・カラー設定・見開き分割などを個別に指定できる。単価は高めで納期も長い画集や資料として後々まで使う。文字検索やページの体裁にこだわる
少数冊から受ける型1冊から受付。送料や事務手数料が総額に占める割合が大きくなるまず数冊で仕上がりを見てから、残りを出すか決めたい

冊数が少ないうちは、1冊単価より送料と最低注文冊数のほうが総額を左右します。

3冊で頼むと、単価が安くても1冊あたりの負担が跳ね上がります。

反対に100冊を超えるなら、OCRの有無が総額を数千円単位で動かします。

自分がどちらの側にいるかで、見るべき欄が変わります。

スキャン代行が向かない人

次のどれかに当てはまるなら、業者に出すより手元に置いたままのほうが納得できます。

原本を残したい人には向きません。

スキャン代行の標準は裁断後の廃棄で、返却は有料オプションか、そもそも受けていない業者もあります。

返却を頼んでも、戻ってくるのは背を切り落とされてばらばらになった紙の束です。

本の形には戻りません。

署名本・初版・絶版で入手しにくいものは、スキャンした時点で本としては失われます。

読み返す予定が決まっていない本も、急いで出す必要はありません。

冊数で単価が下がる料金表なので、処分する決心がついた本がまとまってから出したほうが総額は下がります。

借りた本や図書館の本しか手元にない人は、そもそも受付の対象になりません。

スキャン代行で見落としやすい確認項目

料金表の比較では目に入りにくく、送ったあとに影響するものを挙げます。

納期と繁忙期

通常期の納期として案内されている日数が、そのまま適用されるとは限りません。

年度末や年末年始は注文が集中し、通常3週間の案内が2か月近くになることもあります。

実際、富士フイルムが運営するヨドバシカメラのビデオダビングのページでは、通常は約3週間としながら、注文集中のため約2か月かかるという注意書きが併記されています(2026年10月時点)。

媒体は違いますが、宅配で預けて作業する業態では同じことが起きます。

引っ越しや書斎の片付けに間に合わせたいなら、注文前に現在の納期を聞いてください。

データの受け取り方法と保管期間

納品はダウンロード、またはDVDやUSBメモリなどの物理メディアの送付になります。

ダウンロードは受け取りが早い一方、ダウンロード期限が設けられています。

期限を過ぎると業者側のサーバーからデータが消え、原本も手元にないという事態になります。

受け取ったらすぐに、パソコンと外付けドライブなど2か所以上に保存してください。

保管の責任は受け取った側に移ります。

届いたデータの確認期限

ページの抜け・裏写り・傾きが見つかったときに、再スキャンを受け付ける期間を設けている業者があります。

原本が廃棄されたあとでは作り直せないため、期限内に全ページを開いて確認する必要があります。

冊数が多いなら、届いた日のうちにファイル数とページ数だけでも突き合わせてください。

合わない業者に送ったときに起きること

起きるのは返送・追加請求・納期遅延の3つです。それぞれ、申し込み前の確認で避けられます。

返送されるのは、受付条件から外れた本を送った場合です。

借りた本、裁断できない製本、規定サイズを超える判型が該当します。

返送料は依頼者の負担になることが多く、冊数が多いと送料を往復で払うだけの結果になります。

品目と判型を先に伝えておけば起きません。

追加請求が来るのは、ページ数の超過とオプションの後付けです。

350ページ上限の料金で500ページの本を送れば超過分が加算されます。

カバーのデータ化やOCRを、作業が始まってから頼んだ場合も同じです。

手元の本で最も厚いものを数えてから料金表を見ると、見積もりとのずれが減ります。

納期遅延は、繁忙期と、業者側の設備や人員の規模で起きます。

少人数で作業している業者ほど、注文が重なったときの影響が出ます。

急ぐ理由があるなら、冊数と希望日を伝えて受けられるか確認してから送ってください。

紙の資料をデジタル化するときの考え方は媒体をまたいで共通

実家の片付けで本だけが出てくることは、あまりありません。

アルバムの写真、押し入れのビデオテープ、現像していないフィルムが一緒に出てくるほうが普通です。

このとき考え方は同じで、自分でやるか業者に出すかは、点数と手間の見積もりで決まります。

写真は、家庭用のスキャナーでも1枚ずつ取り込めますが、アルバム1冊で数百枚になると時間が現実的ではなくなります。

自分で進める手順と業者に頼んだ場合の費用の組み立ては写真のデータ化の方法と料金で解説しています。

ビデオテープはさらに事情が違い、家庭用VHSデッキは船井電機が2016年7月末で生産を終了して国内メーカーの生産が終わっているため、再生機を持っていない人は業者に頼む以外の選択肢が実質ありません。

この前提を含めた進め方はビデオテープのデジタル化の方法と費用で解説しています。

未現像のフィルムが出てきた場合は、現像しないと中身を見ることもデータにすることもできません。現像とデータ化をまとめて頼む流れはフィルム現像をネット通販で頼む流れで解説しています。

複数の媒体がある場合に1社でまとめるか分けるか

本のスキャン代行と、ビデオテープや写真のダビングは、設備がまったく別です。

本は裁断機と書類用のスキャナー、ビデオテープは再生機とキャプチャー機器を使うため、両方を受ける業者はあまりありません。

そのため、本と映像が混在しているなら、どこかで依頼先を分けることになります。

映像と写真のほうは、1社でまとめられる場合があります。

ダビングコピー革命のように複数の媒体を受ける業者なら、VHSと8ミリビデオと写真を同じ箱で送れます。

対応媒体と受付の方法はダビングコピー革命の口コミと対応媒体で解説しています。

料金の内訳と総額の出し方を先に知りたいならダビングコピー革命の料金の内訳のほうが近道になります。

分けるか、まとめるかの判断材料は、送料と手元を離れる期間です。

1社にまとめれば送料は1回で済みますが、点数が多いぶん作業期間が長くなります。

分ければ並行して進みますが、箱と送料が2回分かかります。

急ぐものがあるなら、そこだけ切り出して別に出すほうが確実です。

よくある質問

図書館で借りた本をスキャン代行に出せますか

出せません。

業者の受付条件が依頼者本人の所有する本に限られているためで、送っても返送されます。

著作権法30条1項が認めているのは私的使用のための複製ですが、自炊代行をめぐる訴訟では、複製しているのは業者であって利用者ではないという判断が知財高裁で示されています。

借りた本は対象外と考えてください。

スキャンした本は返してもらえますか

業者によります。

裁断後の廃棄を標準としているところが多く、返却を受け付けていても有料オプションの扱いです。

返ってくるのは背を切り落としてばらばらになった紙の束で、本の形には戻りません。

残したい本があるなら、送る前に抜いておいてください。

OCRは付けたほうがいいですか

何に使うかで決まります。

文字を検索したい資料や実用書なら付ける価値があります。

小説を読み返すだけなら無くても困りません。

1冊ごとの加算なので、50冊すべてに付けると総額がまとまった額になります。

必要な本だけを指定できるか、業者に聞いてみてください。

単価がいちばん安い業者を選べば総額も安くなりますか

そうとは限りません。

1冊単価には上限ページ数が設定されていて、超過分は別料金です。

さらに送料・最低注文冊数・OCRなどのオプション・原本返却の有無で総額が動きます。

手元の本の厚みと冊数を当てはめて、総額で比べてください。

何冊からまとめて出すと得になりますか

冊数で単価が下がる料金表が多いので、冊数が増えるほど1冊あたりの負担は下がります。

ただし何冊から割引になるかは業者ごとに違い、最低注文冊数を下回るとその冊数ぶんの料金を払うことになります。

送料が一律なら、数冊だけ送ると送料の割合が大きくなります。

届いたデータにページの抜けがあったらどうなりますか

再スキャンを受け付ける期間を設けている業者があります。

ただし原本が廃棄されたあとでは作り直せないため、期限内の申し出が前提です。

受け取ったらすぐに、ファイル数とページ数を突き合わせて確認してください。

スキャンすれば古い本もきれいに読めるようになりますか

元の紙に印刷されている以上の情報は増えません。

日焼けや裏写りは補正設定である程度見やすくできますが、かすれた文字が復元されるわけではありません。

読み取り設定で改善を期待するより、状態を伝えて可否を確認するほうが現実的です。

まとめ

本のスキャン代行を比べるときは、1冊単価ではなく、上限ページ数・OCRなどのオプション・送料・原本返却の扱いを足した総額で見てください。厚い本が多いなら超過料金が、冊数が少ないなら送料が総額を押し上げます。

そして、出せるのは自分で買った本だけです。

借りた本や図書館の本は受付の対象外で、裁断できない製本や規定サイズを超える判型も返送されます。

原本は裁断されて本の形には戻らないため、残したいものは送る前に抜いておく必要があります。

ぜひ本記事の業者タイプ別の比較表と見落としやすい確認項目を参考に、手元の本の冊数と厚みを数えてから、納期と返却の条件を問い合わせてみてください。

出典

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