ダビングできないディスクですの原因は?エラーの直し方
DVDレコーダーの画面に「ダビングできないディスクです」と表示され、そこから先へ進めなくなります。この文言はディスクを読み込んだうえで書き込みを断っているときに出るもので、多いのは入れたDVD-RがCPRMに対応していない場合です。
CPRMは、2004年4月からデジタル放送に加わったコピー制御に対応するための著作権保護技術です。パッケージに「録画用」「CPRM対応」の表記が無いディスクだと、レコーダー本体が正常でも作業は通りません。
本記事では、ディスクの表記から原因を切り分ける手順・フォーマットやコピー残り回数が理由のときの対処・盤面を削るなど状況を悪くする行為を解説します。
押し入れの奥から、規格がばらばらのテープの山。【ダビングコピー革命】なら、VHSも8ミリビデオも、業務用のベータカムやU-maticも、まとめて1社で終わります。カビや切れの修復代は料金に込み。状態が読めないまま送っても、あとから総額が動きません。他店で断られたテープこそ、相談する価値があります。

思い出デジタル編集部
ビデオテープと写真のデジタル化の方法と費用をまとめたサイトです。VHS・8ミリビデオ・写真・カセットまで媒体別に、自分でやる手順と業者に出す場合の料金を、各社の公式サイトで確認した情報にもとづいて解説します。
※本記事はAIの補助を得て作成し編集部が校正しています。
「ダビングできないディスクです」と出たら、まずパッケージの表記3点を見る
画面の文言は機種によって違いますが、「ダビングできないディスクです」という言い方をするときは、レコーダーがディスクを読み込んだうえで書き込みを断っています。ドライブがディスクを認識していない場合は「ディスクを確認してください」のような別の表示になるのが普通なので、本体の故障を疑う前に、ディスクのパッケージを手に取ってください。
見るのは次の3点です。
| 確かめる点 | どこを見るか | 通らないパターン |
|---|---|---|
| コピー制御への対応 | パッケージの「CPRM対応」「デジタル放送録画用」の表記 | 「データ用」としか書かれていない |
| ディスクの種類 | DVD-R/DVD-RW/DVD-RAM/DVD+R/BD-Rなどの表記と、取扱説明書の対応表 | 対応表に載っていない種類や、片面二層などの記録容量 |
| 新品か使用済みか | 記録面に記録済みの輪が見えるか | 他のレコーダーやパソコンで録画・ファイナライズ済み |
このうち件数が多いのは1つ目のコピー制御への対応で、デジタル放送を録画したものをディスクに移すには、レコーダーと録画用メディアの両方が対応している必要があります。パソコンのデータ保存用に売られているDVD-Rは対応していないため、箱に「データ用」とだけ書かれていたら原因はそこにあります。
以前に使ったディスクを入れているなら3つ目も確かめてください。他機種で録画したディスクやファイナライズを済ませたディスクは、別のレコーダーから追記できないことがあり、そのときも書き込みだけが断られます。
ディスク・レコーダー・録画形式の3か所に切り分ける
表記を確かめても解決しないときは、ディスク本体・録画データ側の制御・ドライブの3か所に分けて考えると見当がつきます。それぞれ対処がまったく違うので、順番を飛ばさないほうが結果的に早く済みます。
CPRM非対応の「データ用」ディスクを使っている
CPRMは記録メディア上のコンテンツのコピー回数を制限する技術で、インテル・IBM・松下電器産業(現パナソニック)・東芝の4社が設立した団体が開発しました。2004年4月からBS・地上デジタル放送に1回だけコピーできる「コピーワンス」の制御信号が加わり、放送を録画するにはコピー制御に対応したレコーダーと録画用メディアが要るようになっています。
売り場では対応品と非対応品が同じ棚に並んでいるので、安いほうを選ぶと、ディスクは入るのに書き込みだけ通らないという形でこのエラーに出ます。
手元の箱に「CPRM対応」「デジタル放送録画用」の記載が無ければ、録画用を買い直すほうが早いです。
なお、この方式で録画したディスクは対応プレーヤーやパソコンでしか再生できないため、できあがったディスクを古いプレーヤーに掛けて映らないときも、ディスクが壊れているとは限りません。
表記の意味と対応機器の見分け方は地デジ録画がDVDにダビングできない原因で解説しています。
初期化のしかたが録画内容に合っていない
DVD-RWやDVD-RAM、BD-REのような書き換え型は、使う前に初期化が必要な場合があります。
デジタル放送の番組を記録するにはVRモードでの初期化が要り、ビデオモード(DVD-Videoの形式)で初期化したディスクには書き込めません。
パソコンでデータ記録用にフォーマットしたディスクも同じで、レコーダーからは書き込み先として扱えません。
初期化の呼び方も手順も機種ごとに違うので、取扱説明書の初期化の項目を開いてから操作してください。
ただし、すでに何かが記録されているディスクを初期化すると中身は消えます。
録画済みのディスクを手に持っているなら、この操作は原因が分かるまで保留にしてください。
コピーの残り回数が無くなっている
ダビング10は、HDDに録画した番組を9回コピーして10回目にムーブする仕組みで、2008年6月2日午前4時に始まりました。
地上デジタル放送は基本的にすべてが対象で、BSデジタルの無料放送も含まれますが、WOWOWやスターチャンネルなどの有料放送はコピーワンスのまま運用されています。
コピーワンスの番組は1枚目を作った時点でHDDから消えるため、2枚目を作ろうとすると書き込みを断られます。
この回数は番組表(EPG)では送られておらず、録画する前に番組表から見分けることはできません。
残り回数はレコーダーの録画一覧の表示で確認してください。
また、DVDやBDに直接録画した番組はダビング10の対象にならず従来どおりコピーできませんし、i.LINKやDTCP-IPで他の機器へ送った場合も回数の情報を引き継げないため、コピーワンスやムーブとして扱われます。
ダビング10で作ったディスクから孫コピーを作ることもできません。
ネットワーク越しの転送でつまずいているなら、レグザでダビング先機器がありませんと出る原因で、機器同士の認識の問題として解説しています。
記録面の汚れとドライブの劣化
表記も設定も問題が無い場合に残るのが、記録面の指紋や汚れと、ドライブの読み取り部の劣化です。
切り分けは単純で、未開封の録画用ディスクを1枚だけ試し、それが通るならディスク個体の不良、何枚替えても同じ文言が出るなら本体側を疑う順番になります。
長く使ったレコーダーでは、再生はできるのに書き込みだけ失敗するという出方もします。
指紋が付いているだけなら、柔らかい布で中心から外側へ向かって放射状に拭き取ってください。
盤面を削る・入れ直しを繰り返すと、読めたはずのものまで失います
エラーが続くと、手を動かして何とかしたくなります。
ただし光ディスクは記録層を樹脂で挟んだ構造なので、力を加える対処はほぼ逆効果です。
次の行為は避けてください。
- 記録面を円を描くように拭く
- 研磨剤やディスク修復機で盤面を削る
- 録画済みのディスクを、原因が分からないまま初期化する
- 同じディスクを何度も入れ直して読ませ続ける
- コピーガードを外すソフトを使う
円周方向に拭くと、傷がデータの並びと同じ向きに付くため読み取りに影響しやすくなります。
研磨は表面の保護層そのものを減らす作業で、一度削ったぶんは戻りません。
初期化は前述のとおり中身が消えるので、録画済みディスクに対しては最後の手段です。
入れ直しの繰り返しも、ディスクとドライブの両方を摩耗させます。
コピーガードの回避については、著作権法30条1項が技術的保護手段の回避を伴う複製を私的複製の範囲から除いています。
手元で個人的に見るだけのつもりでも、回避を伴えば30条の対象になりません。
できない理由がコピー制御である以上、正規の範囲でできることを探すほうが現実的です。
録画した番組を残したいときの相談先
HDDに番組が残っていて取り出せないとき
レコーダーのHDDに録りためた番組は、コピー制御の都合で機器の外へ自由に持ち出せません。
ドライブの不調で書き込みができないなら、メーカーの修理窓口に型番と症状を伝えて、修理でHDDの中身がどう扱われるかを先に確認してください。
ドライブやHDDを交換する修理では記録が残らない場合があり、取り出せると断定はできません。
修理に出す前に、残したい番組だけでもコピーの残り回数の範囲でディスクへ移しておくかどうかを決めることになります。
ダビング業者に頼めるもの・頼めないもの
自分や家族が撮影した映像は著作権者が本人側なので、業者に頼んで問題になりません。
ビデオテープや8ミリビデオ、MiniDVのような撮影済みの媒体は、受け付けている業者を探せば対応してもらえます。
一方で、市販・レンタルの映像ソフトや、コピー制御のかかったデジタル放送の録画は業者も受けられません。
その理由も、私的複製の条文にあります。
著作権法30条1項は「その使用する者が複製する」場合を前提にしており、業者が複製の主体になるとこの前提から外れます。
書籍の自炊代行をめぐる訴訟では、知財高裁が複製しているのは利用者ではなく業者だと認定し、30条1項の適用を否定しました。
ビデオテープのダビングに直接当てはめた判決は確認できませんが、業者が利用者の代わりに複製する構図は同じです。
最終的な判断は個別の事案によるので、判断に迷う素材は専門家に相談してください。
家族の記録のほうをまとめて頼むなら、本数とテープ長で総額が変わります。費用の決まり方はダビングとデジタル化の料金相場で、作業の流れと業者の選び方はビデオテープのデジタル化の方法と費用で解説しています。
同じエラーを出さないディスクの買い方と保管の条件
買うときの基準はひとつで、デジタル放送を録る可能性があるなら「デジタル放送録画用」「CPRM対応」と書かれたものだけを選んでください。
価格差を理由にデータ用をまとめ買いすると、使う段になって同じ文言が出ます。
種類についても、取扱説明書の対応表に載っている規格と容量から外れないようにします。
保管は、ケースに入れて立てた状態で、高温多湿と直射日光を避けるのが基本です。
1980〜90年代のレーザーディスクでは、接着剤の劣化で内部に空気や湿気が入り、記録層の金属が酸化・腐食して再生できなくなるレーザー腐食という現象が問題になりました。
進行したあとに元へ戻す方法はほぼなく、涼しく乾燥した暗い場所に置くという予防が中心になります。
これはLDの事例ではあるものの、記録層を樹脂で挟んだ構造という点は光ディスクに共通するので、保管の考え方も変わりません。
押し入れや窓際に積み上げている状態なら、場所を変えるだけでも条件は良くなります。
湿気そのものを管理したい場合の機器は、防湿庫の容量と除湿方式の比較で解説しています。
もうひとつ覚えておきたいのが、メディア自体が作られなくなる場合があることです。
ソニーは2025年1月23日に、ブルーレイディスクメディア・録音用ミニディスク・記録用MDデータ・ミニDVカセットの生産終了を発表し、2025年2月に生産を終えました。
後継は用意されていません。
大切な記録をディスク1枚だけに置くのではなく、コピーの残り回数の範囲でHDDにも残す、あるいは撮影した映像のほうはデータ形式でも保管するという二段構えにしておくと、ディスク1枚の不調で手が止まることがなくなります。
ディスク以外の媒体が再生できないときの切り分けはテープとディスクが再生できないときの症状別の対処で解説しています。
よくある質問
「データ用」のDVD-Rに地デジ番組はダビングできませんか
できません。
デジタル放送の録画にはCPRMなどのコピー制御への対応が必要で、データ用として売られているDVD-Rは対応していません。
「デジタル放送録画用」「CPRM対応」と書かれたディスクに替えてください。
パッケージを捨ててしまった場合は、ディスクのレーベル面やスピンドルのラベルに表記が残っていることがあります。
ディスクを初期化すれば直りますか
新品の書き換え型ディスクで、まだ何も記録していないなら初期化で解決する場合があります。
デジタル放送の番組を入れるならVRモードでの初期化が必要です。
ただし、すでに録画が入っているディスクを初期化すると中身は消え、戻せません。
録画済みのディスクに対しては、他の原因を確かめ終わるまで実行しないでください。
ダビング10の残り回数はどこで確認できますか
レコーダーの録画一覧で番組ごとに表示されます。
番組表(EPG)にはダビング10かどうかを示す情報が送られていないため、録画する前に番組表から判別することはできません。
HDDに録った番組は9回コピーでき、10回目はムーブになって本体から消えます。
有料放送はコピーワンスで運用されているものがあり、その場合は1枚作った時点で終わりです。
他のレコーダーで録画したディスクに追記できますか
できないことがあります。
ファイナライズ済みのディスクは追記そのものを受け付けませんし、ファイナライズしていなくても、録画した機種と形式が違えば書き込み先として認識されません。
同じ番組群を1枚にまとめたい場合は、最初から同じレコーダーで作ったほうが手戻りがありません。
ブルーレイディスクでも同じエラーが出ますか
出ます。
BD-RやBD-REにも対応規格と容量の制限があり、レコーダーの対応表から外れた種類を入れると書き込みを断られます。
BD-REを初めて使うときの初期化が済んでいない場合も同様です。
また、放送録画のコピー制御はブルーレイにもかかるので、コピーの残り回数が無ければディスクの種類に関係なく書き込めません。
何枚替えても同じ表示が出るときは買い替えしかありませんか
未開封の録画用ディスクを複数試しても通らないなら、ドライブ側の不調の可能性があります。
修理と買い替えのどちらになるかは、メーカーの修理受付期間と見積もり次第です。
HDDに残したい番組があるなら、修理でその記録がどう扱われるかを問い合わせの時点で確認し、先に取り出す手段がないかを相談してください。
まとめ
「ダビングできないディスクです」という表示のほとんどは、本体の故障ではなくディスクの表記・初期化の形式・コピーの残り回数のどれかで説明がつきます。
パッケージに「デジタル放送録画用」と書かれているか、初期化がVRモードで済んでいるか、残り回数があるか。
この3つを確かめてから本体を疑っても遅くありません。
盤面を削る、録画済みのディスクを初期化する、入れ直しを繰り返すといった対処は、読めたはずのものまで失う行為です。ぜひ本記事の確認表と原因別の切り分けを参考に、手を加える前に表記から順に確かめてください。
